日、橿原の宮に詣づ
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葦原や八百湧きのぼる滿潮の高知りいます神の大宮
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やしろの庭のかたほとりに、かたばかりなる葦原あり、そこに水汲む井のありければよめる
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橿原の神の宮居の齋庭には葦ぞおひたる御井の眞清水
橿原の宮のはふりは葦分に御井は汲むらむ神のまに/\
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橘寺より飛鳥へ行くみちのかたへに逝囘の丘といふにのぼりて
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たびゝとの逝囘《ゆきき》の丘の小畠には煙草の花はさきにけるかも
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八日、大阪より伊勢へこえむと木津川のほとりを過ぎて
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やま桑の木津のはや瀬ののぼり舟つな手かけ曳く帆はあげたれど
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伊勢路にいりてよめる
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日をへつつ伊勢の宮路に粟の穗の垂れたる見れば秋にしあるらし
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九日、志摩の國より熊野へわたる船にのりてよめる
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加布良古の三崎の小門をすぎくれば志摩の浦囘に浪立ち騒ぐ
麥崎のあられ松原そがひみ
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