なのさかりにさきたるを、捨てがたく思へば麓なるあられ酒うる家の主にきくに、草萩といふといへば
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みれど飽かぬ嫩草山にゆふ霧のほの/″\にほふくさ萩の花
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三日、大和國たふの峰にやどりて梟のなくをきゝてよめる
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ゆふ月のひかり乏しみ樹のくれの倉梯山にふくろふのなく
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四日、初瀬へ行くに艾うる家のならびたれば
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こもりくの初瀬のみちは艾なす暑けくまさる倚る木もなしに
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三輪山へいたる途にて
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味酒三輪のやしろに手向けせむ臭木の花は翳してを行かな
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三輪の檜原のあとゝいふを、山守にみちびかれてよみける
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櫛御玉《くしみたま》大物主の知らしめす三輸の檜原は荒れにけるかも
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耳なしの山をのぞむ、木立のいやしげきに梔の木のおほきといへば
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耳なしの山のくちなし樹がくりにさく日のころは過ぎにけらしも
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五
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