に網おろし鰺かも捕らし船さはにうく
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九月十九日、正岡先生の訃いたる、この日栗ひらひなどしてありければ
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年のはに栗はひりひてさゝげむと思ひし心すべもすべなさ
さゝぐべき栗のこゝだも掻きあつめ吾はせしかど人ぞいまさぬ
なにせむに今はひりはむ秋風に枝のみか栗ひたに落つれど
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二十日、根岸庵にいたる
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うつそみにありける時にとりきけむ菅の小蓑は久しくありけり
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二十三日、おくつきに詣でゝ
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かくの如樒の枝は手向くべくなりにし君は悲しきろかも
笥にもりてたむくる水はなき人のうまらにきこす水にかもあらむ
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廿五日、初七日にあたりふたゝびおくつきにまうでぬ、寺のうら手より蜀黍のしげきがなかをかへるとて
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吾心はたも悲しもともずりの黍の秋風やむ時なしに
秋風のいゆりなびかす蜀黍の止まず悲しも思ひしもへば
もろこしの穗ぬれ吹き越す秋風の淋しき野邊にまたかへり見む
秋風のわたる黍野を衣手のかへ
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