りし來れば淋しくもあるか
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十月九日、三七日にあたりぬ、はろかに思をはせてよみはべりける
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まうですと吾行くみちにもえにける青菜はいまかつむべからしも
いつしかも日はへにけるかまうで路のくまみにもえし菜はつむまでに
投左のとほさかり居て思はずは青菜つむ野をまた行かむもの
青雲の棚引くなべに目《ま》かげさし振放見ればみやこはとほし
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明治三十六年
狂體十首
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萬葉集の尨大なる作者もさま/″\に、形體もさま/″\なるものから、仔細に視むことは容易のことに非ざれども、一言にして之を掩へば、句法の緊密にして音調の莊重なるはその特色なり、少くとも佳作と稱すべきものは大抵これなり、
記、紀の歌は萬葉の素をなしたるものなれば相似たるは固よりなれども、その間自ら異りたるものありて存す、句法の如き萬葉の緊りたるに比すれば寛かに、音調の如き萬葉の重きに比すれば朗かなりといふの當れるを思ふ、而して共に措辭の巧妙にして曲折あるは規を一にす、之を譬ふるに萬葉の歌は壯夫の弓箭を手挾みて立てるが如く記
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