いふ)[#ここで割り注終わり]
味村のつらゝの小舟葦邊にか漕ぎかくりけむ見れども見えず

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四日、蕨氏に導れて杉山を攀のぼるとて
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睦岡の埴谷の山はいばらつら足深《あふか》にわけて越ゆる杉山

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とよみけるがいたくあやまりたり、このわたりの杉山ことごとくしたぐさ刈りそけて見るに涼しげなり
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睦岡の五百杉山はしたぐさの利鎌にふりて見るにさやけし

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五日、けふも杉山見に行く
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赤阪は鎌わたらず、小芒のおどろもゆらに、蛇ぞさわたる、蛇わたる山の赤阪、行きがてぬかも

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六日、八街原をかへりくるに波の音きこえければ
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から籾をすり臼にひき、とゞろにきこゆるものは、とほ/″\し矢刺の浦の、波にしあるべし

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千葉の野を過ぐ
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千葉の野を越えてしくれば蜀黍の高穗の上に海あらはれぬ

もろこしの穗の上に見ゆる千葉の海こぎ出し船はあさりすらしも

百枝垂る千葉の海
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