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雙生丘にのぼる、利根川の水その下をひたして行く形の瓢に似たるも面白ければ
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くすの木の木垂るしげ丘《を》は秋風に吹かれの瓢ころぶすが如し

秋風はいたくな吹きそ白波のい立ちくやさば瓢なからかむ

秋風の吹けどもこけずひた土のそこひの杭につなぐひさごか

なりひさご竪さに切りて伏せたれどその片ひさごありか知らなく

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二日、利根川のほとりに人をたづぬ、打ちわたす稻田おほかたは枯れはてたり、いかなればかと問へば雨ふりつゞきて水滿ちたゝへたれども落すすべを知らず、日久しくしてかくの如しといふ
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甘稻のみのりはならず枯れたるに水滿てるかも引くとはなしに

久方の天くだしぬる雨ゆゑに稻田もわかずひたりけるかも

まがなしく枯れし稻田をいつとかも刈りて收めむみのらぬものを

日のごとも水は引けども秋風のよろぼひ稻に吹くが淋しさ

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三日、印旛沼のほとりを過ぐ
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しすゐのや柏木村を行きみればもく採る舟かつらに泛けるは[#ここから割り注](モクは方言なり藻を
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