きひじりにて在しければ、よろづのことわきまへあきらめずといふことなし、さみだれの雨ふりつづきて、いとつれ/″\しきに、この法師かひなうちさすり脛かきなでなど、こと/\しうしてありけるが、いかで人みなのために吾ひめ力こゝろみてむなど、きこえくるほどに、鎌とり鍬うちふりて、いばらづらさく/\にきりひらき、林つくりなむとさま/″\の木などおほしけるを、ありがたきひじりの行ひかなと人々ゐやまひかしこみけるに、なべての木こと/″\く木末を下にしてぞさしたまひける、心えがたくおもふものから、人々たゞもだしてのみぞありける、こゝにおなじ縣の片ほとりに住みけるなにがしの小さ人といふものありけり、心おろかなりければ、法師のことゞもさら/\に知らずてのみありき、かやまのまなかひまろといふ人いやとほにへなりけるが、はろ/″\にきこえければ、小さ人きゝおどろきて心あわたゞしうさぐり見て、小さ人がよめりける
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あがたもよ吾住むあがた。いばらづらい刈りひらき。ほふしのなすや手わざを。上行くとあぜこえいゆき。から/\に蛙はなき。下行くと穴穿りいゆき。ころ/\に螻蛄ははやす。けらだにもしかこ
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