はもや水たまりの沼種おろす八十水田村へ水くまりの沼
蘆角の萌ゆる狹沼の埴岸に舳とき放ちて吾ひとり漕ぐ
岸のべの穗立柳は茂れどもありける家を見ぬがともしさ
古の二本柳妹に別れ一本立てり水付く柳
二本ありける柳妻なしにたゞ一本にあるがうれたさ
水付くや一本柳人ならば言問はましを一本柳
若草の妻覓ぎかねてひとりある柳を見れば昔思ほゆ
妹柳いまもさねあらば舟寄せて見て行かまくの朽ちにけるかも
狹沼邊の一本柳木根高に立ちさかゆともひともと柳
白波の手搖り振らばひひまもなき一本柳妻なしにあはれ
茄子
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かねてより土かへおきたる十坪ばかりのところへ瓜茄子などをつくりて
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瓜つくり茄子つくりすと。瓜の葉は蟲はむ故。竈なる灰とりかけ。茄子の葉は日にしぼむ故。楢が枝を折りてかざせば。くゝ立ちに茄子はさかえ。下ばひに瓜はひろごる。ひろごるや藁床の上に。枕なす瓜もよけども。いとはやもなれる茄子の。しりぶとにてれるを見るが。めづらしきかも。
鳥居
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浪逆の浦より息栖を過ぎてよめる歌并短歌
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