らべ降れど。時經なば散りか過ぎむと。行き惱み吾はぞ追へる。とほき多賀路を。

      短歌

雪降りて寒くはあれど梅の花散らまく惜しみ出でゝ來にけり

多賀路はもいや遠にあれば行かまくのたゞには行かず時經ぬるかも

     茂り

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木兔もて鳥とることをよめる
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たらちねの母が桑つみ。兒がひすとつくれるかごの。さき竹のしゞにさし交ふ。五百枝槻もとべをぐらく。しげらへる森のはたてに。となみはり木兔据ゑ待てば。木ぬれ行く鳥のむれ。さひづるや鷦鷯のむれと。目《まな》叩く木兔あなづらひ。おのが尾をさやるを知らに。おのが羽をさやるを知らに。枝うつりいよりみだらひ。とよもせるかも。

    自像に題す

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梁戸といふところの土をとりて自ら吾型をつくる
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いくみ竹やなとの阪の。埴とりてつくれる型。目《まな》しりはえにしだの木の。たれたるや吾目らかも。口もとは騰波のうみの。眞菰なすまばらの髭。その髭はやなき。

     うみ苧集(三)

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白帆
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