を費した後に、ただちに自分の願望のてっぺんに達したことは、このうえもなく満足なほねおり仕事の完了であった。けれども、この発見はあまりにも大きくあまりにも圧倒的だったので、その発見に到達するまで自分を導いて進ませてくれた諸段階がみな忘れられて、私はその結果だけを見た。世界創造このかたもっとも賢い人々が研究し願望してきたものが、今こそ私の掌中にあるのだ。ただ、魔術の場面のようにそれがすべて一時に明らかになったのではない。私が得た知識は、その目的物をもうできあがったものとして示す性質のものでなくて、それどころか、狙いをつけるかつけないうちに研究の目的に向って努力を傾けなければならないような性質のものであった。私は、死者といっしょに埋められて、ただ一つの薄暗いほとんど無いに等しい光だけをたよりに、生への道を見つけた、あのアラビア人のようなものだった。
あなたの熱心さ、あなたの眼に現われている驚きと期待から察して、私の得た秘密を知らせてもらうものとお考えのようですが、それはできないことです。私の話を終りまで辛抱して聞いていただければ、私がなぜそれを隠しているかが、すぐおわかりでしょう。そのころ
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