げてもらい、かさなる苦難のためにまもなく死にそうになったが、私はまだ死を怖れていた。――というのは、私の仕事は終っていないのだ。 おお! 私を導いてくれる霊は、いつになったら私を悪魔のところへ伴れていって、こんなに私が望んでいる休息を私に許してくれるのだろう。それとも、私が死んであいつを生かしておかなくてはならないのだろうか。もしもそうだとしたら、ウォルトンさん、やつを逃さない、やつを探し出して私の仕返しをしてやる、と誓ってください。といって、私の行脚を引き受け、私の辛抱してきたような苦難に堪えてほしいとお願いしてよいものでしょうか。いやいや、私はそれほど利己的ではありません。ただ、私が死んでから、まんいちあの怪物が姿を見せたとしたら、つまり、復讐の神の使いがあなたのところへあいつを引っぱってきたら、そのときは生かしておかない、と誓っていたださたいのですよ。――あいつが私のかさねがさねの災難に凱歌をあげ、あいつの凶悪な犯罪の目録に追加をするようなことはさせない、と誓ってください。あいつは雄弁で口がうまいので、一度は私まであいつのことばにほだされましたが、信用なさってはいけません。あいつ
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