論をいろいろ持ち出して私の絶望をほくしようとした。ときには、私が殺人の嫌疑に答えなければならないのをひどく屈辱的なことだと感していると考え、誇りなどは何にもならないものだということを証明しようとした。
「ああ、お父さん、」と私は言った、「お父さんは、僕のことはごぞんじないのです。僕のような悪い者が自尊心をもつとしたら、人間は、人間の感情や情熱は、ほんとうに屈辱的なものになりますよ。ジュスチーヌは、きのどくで不しあわせなジュスチーヌは、私と同じように罪がなかったのに、同じように嫌疑をかけられて、苦しみそのために死んでしまいました。原因は私にあるのですよ、――私が殺したのです。ウィリアムも、ジュスチーヌも、それからアンリも――みんな私の手にかかって死んだのです。」
 私の入獄中に、父は再々、私がこれと同じようなことを言うのを聞いており、私がこんなふうに自分を責めると、説明を聞きたがっているように見えることもあったが、また一方、それを錯乱状態の結果だと考えるように見えた。病気中に何かそういうことが考えられるのではないかと想像したが、恢復期になっても私はそのことをおぼえていた。私は説明を避け、
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