気もちだって、卑屈な奴隷のように屈伏したりするものか。自分に加えられた危害には仕返しをするのだ。愛情を与えるにも与えられないとすれば、恐怖の念を起させてやるよ。しかも、わたしの造りぬしだから、主として第一の敵であるあんたに向って、消すことのできない憎悪を誓うのだよ。気をつけなさい。わたしはあんたの破滅を仕事にし、あんたの心を破滅させ、あんたが自分の生れた時間を呪うようになるまでその仕事をやめないからね。」
そう言いながら悪鬼のような怒りに燃え、その顔が、人間の眼ではふた目と見れないほど恐ろしくひきつったが、まもなく気をおちつけて話をつづけた、――
「わたしはよく話しあうつもりでした。こんな激情がわたしには有害なのですよ。あんたは自分がその激情をよけいにした原因だということを考えてくれないからね。もしも誰かがわたしに慈悲ぶかい気もちをもつならば、わたしはそれを何万倍にもしておかえししますよ。というのは、その一人の人のためなら、全人類と和解してもいいからですよ! けれども、それはいま、実現のできない幸福の夢にふけるだけのことだ。あんにに求めているのは、ごくもっともな、穏当なことで、性は別
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