てしまえ! おまえに対する答えはすんだ。おまえは僕を苦しめるかもしれないが、僕はけっして同意しないぞ。」
怪物はそれに答えた、「あんたはまちがっているよ。わたしは、脅すわけでなく、あんたに納得してもらうことで満足するのだ。わたしは、どんな人間からもあいてにされないし、憎まれているじゃありませんか。わたしを造ったあんたは、わたしを八つ裂きにして勝ち誇りたいのだ。それをおぼえておきなさい。そして、人間がわたしを憫れむ以上に、どうしてわたしが人間を憫れまなくちゃならないか、そのわけを教えてほしいね。あんたがわたしを氷の裂け目に突き落して、自分の手でこしらえたわたしの体を滅すことができたとしても、それをあんたは殺人だとは言わないでしょう。人間がわたしを軽蔑するのに、わたしは人間を尊敬するのかね。たがいに親切にして人間がわたしといっしょに暮らすとしよう、そしたら、わたしは、害を加えるどころか、受け容れてくれたことに対する感謝の涙で、人間にあらゆる利益を与えるだろう。しかし、それはできないことだ。人間の心もちが、わたしたちの結びつきにとって、越えることのできない障壁なのだから。とはいえ、わたしの
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