の記事もまじっていた。あなたはむろん、その書きもののことをおぼえているはずです。これがそうですよ。わたしというものの呪われた起原に関わりのあることは、何もかもこのなかには書いてある。そういうことになった胸のわるくなるような事情の一部始終が詳しく示され、あなた自身を恐怖感で苦しめ、わたしの激しい嫌悪感を消しがたいものにしたことばで、わたしの忌まわしい醜悪な姿が微に入り細をうがって書いてあるのだ。読んでいてわたしは気もちがわるくなった。苦しくなってわたしは叫んだ、『おれが生を享けた憎むべき日よ! 呪われた創造者よ! おまえ[#「おまえ」に傍点]でさえ嫌って顔をそむけるような醜い怪物をどうしてつくったのだ? 神さまは哀れだとお思いになって人間を自分の姿にかたどって美しい魅力のあるものにお造りになったが、おれの姿ときたら、似ているのでかえってよけいに忌まわしい、おまえの姿のけがらわしい模型だ。サタンには敬服し激励する仲間や同類の悪魔どもがあるが、おれはひとりぼっちで厭がられている。』
「落胆しきった孤独な気もちでいる時にわたしが考えめぐらしたのは、こういうことだが、母家の人たちの美徳や愛すべく
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