てやった。
「はじめてそれをしてやった時には、娘は、朝、戸をあけてみると、外に薪の山があるのを見つけて、ひどく驚いた様子であった。そこで大声で何か言うと、若者か出てきたが、これもびっくりしたもようだった。若者がこの日、森に行かずに、家の修理や菜園の耕作で一日を過ごしたのを見て、わたしは嬉しかった。
「わたしは、そのうちにだんだんと、もっと重要な発見をした。この人たちが、自分の経験や感情をそれぞれ区別のある声音で、おたがいに伝えあう方法をもっていることがわかったのだ。この人たちの話すことばが、ときには聞く者の心や顔いろに歓びや苦しみ、笑顔や愁いを起させるのに、わたしは気がついた。これはじっさい神さまのような術であって、わたしは熱烈にそれをおぼえたいとおもった。しかし、そのためにいろいろとやってみたが、失敗してしまった。この人たちの発音が速くて、話されることばが眼に見える対象となんら明白な結びつきもないので、何のことを言っているのか、その秘密を解く手がかりを見つけることができなかった。けれども、さんざん苦労したあげく、小屋のなかで数箇月暮らすあいだに、いちばんよく話に出てくるものについてい
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