案こそ、巨大な意味をもつことがある。
図書館法案も、また、地方文化にとっては未来に向かって、巨大な断層をもつ法案である。
二十六年度、国庫より※[#2分の1、1−9−20]の補助金(八千万円ないしそれ以上)を闘いとることは、全図書館界、出版界の文化運動によって、決するのである。
中央でのこの戦に勝ち、七月から効力を発する図書館法案を、地方文化の、万人のものとするために生かすこと、これは出版界一九五〇年度の大いなるキャンペーンというべきであろう。
[#地付き]*『出版ニュース』一九五〇年五月上旬号
底本:「中井正一全集 第四巻 文化と集団の論理」
1981(昭和56)年5月25日第1刷
初出:「出版ニュース」
1950(昭和25)年5月上旬号
入力:鈴木厚司
校正:染川隆俊
2009年8月23日作成
青空文庫作成ファイル:
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