を目に描いて、その横の節を頭に描いてもらえば、その感じが出るのである。
「節、辨、化、世、夜」の意味群がその何れもが進行している時間、その他の、一つ一つの区切りなのである。進行を止めると、「淀む」「緯、横」となる。それに副って進むと「攀ず」「齢(よ延い)」、それを一つ一つ数えると、「数む」それを音を出すと、「詠む、読む、宣む、喚」この進行が節標にもつれると、「縒る」それが因果的にもつれると、「因る」それが前の「た」と共になり進行の道すじと関係すると、「頼る」となって来るので、ますます病篤からざるを得なくなって来る所以である。
底本:「増補 美学的空間」叢書名著の復興14、新泉社
1977(昭和52)年11月16日増補第1刷発行
底本の親本:「美学的空間」弘文堂
1959(昭和34)年11月
初出:「中央公論」
1950(昭和25)年12月
入力:鈴木厚司
校正:染川隆俊
2009年4月21日作成
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