り[#「より」に傍点]貧しくなり、そして水の所有者は彼らの損失の額だけ利益するのである。全社会は同一量の水と同一量の諸貨物とを得ているが、しかしそれらの物の分配は変っているのである。しかしながら、これは水の稀少よりはむしろその独占を仮定しているのである。もしそれが稀少であるならば、その国及び個々人は、その一享楽品の一部分を奪われるから、その富は実際減少するであろう。農業者は、啻に彼に取って必要または望ましい他の貨物に対して交換すべき穀物を有つことより[#「より」に傍点]少いのみならず、更に彼及び他のあらゆる個々人はその愉楽品中の最も欠くべからざるものの一つの享楽を削減されるであろう。啻に富の分配が異るに至るのみならず、また富が実際に失われるであろう。
しからば、すべての生活の必要品及び愉楽品の正しく同一量を所有する二国については、この二国は等しく富んでいると云い得ようが、しかしその各々の富の価値は、その生産の比較的難易によって定まるであろう。けだしもし一箇の改良された機械が、吾々をして労働を追加することなくして、一足ではなく二足の靴下を製造し得せしめるならば、一ヤアルの毛織布と交換し
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