傍点]完全なるものを据附けるか、または引続き古いものの比較的弱い力を利用するかは、彼にとっては全然計算上の問題である。かかる事情の下において、それが古いものの価値を減少しまたは皆無にするという理由をもって、新しい機械の使用を断念せよと、誰が彼に勧告するであろうか? しかもこれが、穀物の輸入は農業者の資本中永久に土地に投ぜられた部分を減少しまたは皆無にするという理由をもって、その輸入を禁止せよと吾々に望む人々の議論なのである。彼らは、すべての通商の目的は生産を増加するにあり、かつ生産を増加することによってたとえ部分的損失は惹起されるにしても、一般的幸福は増加されるということを、知らないのである。彼らは、首尾一貫せんがためには、農業及び製造業におけるすべての改良及びすべての機械発明を阻止すべく努むべきである。けだしこれらの物は一般的豊富従ってまた一般的幸福に寄与するとはいえ、それはその採用の瞬間において、農業者及び製造業者の現存資本の一部分の価値を必ず減少または皆無ならしめるからである(註)。
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(註)穀物の輸入制限の不得策を論ずる著作物中の最も優
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