|ンド》から一、一〇〇、〇〇〇|磅《ポンド》に増加されるであろうけれども、資本の所有者は、六六、〇〇〇|磅《ポンド》すなわち四、〇〇〇|磅《ポンド》だけ減少せるものを受取るであろう。
(四五)しかしながら、資本がいやしくも何らかの利潤を生む限り、資本の蓄積があり得るからには、必ずそれは啻に生産物の増加のみならず価値の増加をも生むものである。一〇〇、〇〇〇|磅《ポンド》の附加的資本を用いることによって、以前の資本のいかなる部分もより[#「より」に傍点]不生産的にはせしめられないであろう。国の土地と労働との生産物は増加しなければならず、そしてその価値は、以前の生産物量に対してなされた附加の価値だけ引上げられるのみならず、更にその最後の部分を生産する困難の増大によって土地の全生産物に与えられる新しい価値だけ引上げられるであろう。しかしながら、資本の蓄積が極めて大になる時には、この価値の騰貴にもかかわらず、それは、それは、以前よりも小なる価値が利潤に当てられ、他方地代及び労賃に向けられるものは増加されるというように、分配されるであろう。かくて資本に対して一〇〇、〇〇〇|磅《ポンド》の附加がなされるごとに、二〇%から一九%に、一八%に、一七%に、一六%に、等と利潤率が下落するにつれて、年々得られた生産物は、量において増加し、それは二〇、〇〇〇|磅《ポンド》から三九、〇〇〇|磅《ポンド》以上に騰貴し、そして更に五七、〇〇〇|磅《ポンド》以上に騰貴するであろう。そして、吾々が前に仮定した如くに、用いられる資本が一百万|磅《ポンド》の時に、もし更に一〇〇、〇〇〇|磅《ポンド》がそれに附加されかつ利潤の総額は以前よりも実際より[#「より」に傍点]低いとしても、それにもかかわらず六、〇〇〇以上が国の収入に附加されるであろうが、しかしそれが附加されるのは地主及び労働者の収入に対してであろう。彼らは附加的生産物よりもより[#「より」に傍点]多くを取得しそして彼らの地位によって、資本家の以前の利得をさえ侵し得るであろう。かくて、穀物の価格が一クヲタアにつき四|磅《ポンド》であり、従って吾々の以前に計算した如くに、農業者が地代を支払った後彼れの手に残る七二〇|磅《ポンド》ごとにつき四八〇|磅《ポンド》が彼れの手に留まり、そして二四〇|磅《ポンド》が彼れの労働者に支払われるとせよ。価格が一クヲタ
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