Aにつき六|磅《ポンド》に騰貴する時には、彼はその労働者に三〇〇|磅《ポンド》を支払いそして利潤としては単に四二〇|磅《ポンド》をその手に留めるを余儀なくされるであろう。すなわち彼は、彼らをして以前とまさに同一量の必要品を消費し得せしめるために、彼らに三〇〇|磅《ポンド》を支払うのを余儀なくされるであろう。さてもし用いられる資本が七二〇|磅《ポンド》の十万倍七二、〇〇〇、〇〇〇|磅《ポンド》を生むほど大であるならば、小麦が一クヲタアにつき四|磅《ポンド》である時は、利潤の総額は四八、〇〇〇、〇〇〇|磅《ポンド》であろう。そしてもしより[#「より」に傍点]大なる資本を用いることによって、小麦が六|磅《ポンド》である時に、七二〇|磅《ポンド》の一〇五、〇〇〇倍すなわち七五、六〇〇、〇〇〇|磅《ポンド》が獲得されるならば、利潤は四八、〇〇〇、〇〇〇|磅《ポンド》から四四、一〇〇、〇〇〇すなわち四二〇|磅《ポンド》の一〇五、〇〇〇倍に下落し、そして労賃は二四、〇〇〇、〇〇〇|磅《ポンド》から三一、五〇〇、〇〇〇|磅《ポンド》に騰貴するであろう。労賃は資本に比例してより[#「より」に傍点]多くの労働者が用いられるであろうから騰貴するであろう。そして各労働者はより[#「より」に傍点]多くの貨幣労賃を受取るであろう。しかし労働者の境遇は、吾々の既に示した如くに、国の生産物のより[#「より」に傍点]少い分量しか彼が支配しない限り、より[#「より」に傍点]悪くなるであろう。唯一の真実の利得者は地主であろう。彼らはより[#「より」に傍点]高い地代を受取るであろうが、それはけだし第一に、生産物がより[#「より」に傍点]高い価値を有つであろうからであり、また第二に、彼らはその生産物の大いに増加された比例を得るであろうからである。
たとえより[#「より」に傍点]大なる価値が生産されたとしても、その価値の中から地代を支払って後に残るもののより[#「より」に傍点]大なる割合が生産者によって消費され、そして利潤を左右するものは、これでありかつこれのみである。土地が豊富に産出する間は、労賃は一時的に騰貴し、そして生産者は彼らの習慣となっている比例以上のものを消費し得よう。しかしかくて人口に対し与えらるべき刺戟は、急速に労働者を彼らの日常の消費にまで引下げるであろう。しかし貧弱な土地が耕作されるに至
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