の質実を以てすと雖も、復た一人の星氏の勢力に及ぶこと能はず※[#白ゴマ、1−3−29]而も星氏の傲岸なる、殆ど土佐派を眇視して自由党を我物顔に振舞ひ、其権勢を用ゆること往々度に過ぐるものあるも、土佐派は亦終に之れを奈何ともする能はず※[#白ゴマ、1−3−29]乃ち之れを奈何ともする能はずと雖も、其自由党を挙げて独り星氏の脚下に拝跪せしむるは、固より土佐派の楽まざる所なり※[#白ゴマ、1−3−29]横浜埋立事件起るや、土佐派は以為らく、是れ乗ず可きの機なりと※[#白ゴマ、1−3−29]此に於て乎星除名論は起りたりき※[#白ゴマ、1−3−29]星除名論の内容は、唯だ嫉妬以外に何物をも包蔵せざるを見る※[#白ゴマ、1−3−29]太甚いかな、土佐派の衰へたるや。

      (四)幕中の傀儡師
 伊東代治男は曾て土佐派を通じて自由党を操縦したる人なり※[#白ゴマ、1−3−29]土佐派の自由党を左右し得たる時代に於ては、彼れは実に自由党の党師として其勢力頗る大なりしと雖も、星氏一たび自由党の実権を掌握するに及で、彼れは遽かに失意の地に落ちて、復た当年の勢力を維持する能ざるに至りき※[#白ゴマ、
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