動機
土佐派が横浜埋立事件を以て星氏の罪悪を弾劾せむとしたるは極めて滑稽なり、曰く星氏が埋立出願の許可を担保して、議員買収金を小山田某より支出せしめたるは、自由党の名誉を毀損したる一大非行なりと※[#白ゴマ、1−3−29]言や善し、是れ或は一大非行なる可し※[#白ゴマ、1−3−29]公徳上の罪悪なる可し※[#白ゴマ、1−3−29]されど之れを弾劾して正義の審判を求めんとするものは、先づ天下に向て自己の良心に一点の陰翳なきを証せざる可からず※[#白ゴマ、1−3−29]知らず土佐派は果して星氏の不道徳を論ずの権利ある乎。
星氏は自由党の純代表者のみ※[#白ゴマ、1−3−29]彼れは実に自由党の為さんと欲する所を為したる自由党の実際的首領のみ※[#白ゴマ、1−3−29]横浜埋立事件の如きは、唯だ土佐派の為さんと欲して為す能はざりしものを為したるに過ぎず、自己の為さむと欲して為し能ざりしものを為したるが故に、其人乃ち排斥す可しと言ふ、寧ろ抱腹絶倒せざらんと欲して得んや。
(三)土佐派の嫉妬
土佐派の衰へたるや太甚し※[#白ゴマ、1−3−29]板垣伯の資望、林氏の老獪、片岡氏
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