ぞ能く皇室の藩屏たるを得むや※[#白ゴマ、1−3−29]是れ彼れが熱心なる華族改革論者たる所以なり※[#白ゴマ、1−3−29]然れども彼れは現代華族の終に済ふ可からざるを知る※[#白ゴマ、1−3−29]故に自ら進で学習院に長と為り、以て華族の子弟を教育し、以て第二代の華族を作らむと欲するのみ※[#白ゴマ、1−3−29]自任の高きものに非ずして何ぞや。

      謹慎の人
 昔者孔明、漢後主に上表して曰く、先帝臣が謹慎なるを知る、故に臣に託するに大事を以てせりと※[#白ゴマ、1−3−29]藤田東湖評して曰く、謹慎の二字実に孔明の人物を悉くせりと※[#白ゴマ、1−3−29]夫れ社稷の名臣は多く謹慎の人なり※[#白ゴマ、1−3−29]謹慎の人に非ずむば決して天下の大事を託す可からず※[#白ゴマ、1−3−29]顧ふに近衛公を知らざるものは其言動の往々矯激に失するあるを以て、或は誤りて不覊粗放の人物と認むるものなきに非ず、然れども彼れは本来謹慎にして責任を重むずること人に過ぐ※[#白ゴマ、1−3−29]其謹慎なる点に於て、彼は酷だ故三条公に類するものあり※[#白ゴマ、1−3−29]唯だ三条公
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