實質上の進歩なり[#「悉く後俊を以て組織したるは實質上の進歩なり」に白丸傍点]。陸海軍大臣を除くの外[#「陸海軍大臣を除くの外」に白丸傍点]、全然藩閥の分子を一掃したるは形式上の進歩なり[#「全然藩閥の分子を一掃したるは形式上の進歩なり」に白丸傍点]。其の閣員の多數政友會より出でたるを以て之れを政黨内閣といふ可なり[#「其の閣員の多數政友會より出でたるを以て之れを政黨内閣といふ可なり」に白丸傍点]、其の老骨を排して後俊を網羅したるを以て之れを人才内閣といふ亦可なり[#「其の老骨を排して後俊を網羅したるを以て之れを人才内閣といふ亦可なり」に白丸傍点]。余は此點に於て新内閣の成立を祝するに躊躇せず。若し夫れ實際の施設は、今後の進行如何に由て更に評論せむと欲す。(三十三年十一月)
伊藤侯の現位地
英國の名宰相ロバート、ピールが曾て保護政策を棄てゝ穀物輸入税廢止論に同意するや、保守黨は彼れを罵つて、變節の政治家なりといひ、一般の批評家は亦彼れの行動を稱して矛盾といひたりき。然れども彼れは此の變節に由りて[#「然れども彼れは此の變節に由りて」に傍点]、反つて國家國民の福利を増進し
前へ
次へ
全497ページ中83ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
鳥谷部 春汀 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング