たれば[#「反つて國家國民の福利を増進したれば」に傍点]、則ちたとひ黨首としては一時の物議を免がれざりしも[#「則ちたとひ黨首としては一時の物議を免がれざりしも」に傍点]、政治家としては確かに偉大の成功を奏したりといふべし[#「政治家としては確かに偉大の成功を奏したりといふべし」に傍点]。佛國のギゾー(有名なる文明史の著者)彼れを論じて曰く、ロバート、ピールは、單純なる理論家にあらず[#「單純なる理論家にあらず」に白丸傍点]、又た原理原則に拘泥する哲學者にもあらず[#「又た原理原則に拘泥する哲學者にもあらず」に白丸傍点]、彼れは事實を較量するの實際家にして[#「彼れは事實を較量するの實際家にして」に白丸傍点]、其の終局の目的は成功に在り[#「其の終局の目的は成功に在り」に白丸傍点]。然れども彼れは主義の奴隷たらざると共に[#「然れども彼れは主義の奴隷たらざると共に」に白丸傍点]、必らずしも主義を輕蔑するものにあらず[#「必らずしも主義を輕蔑するものにあらず」に白丸傍点]、彼れは政治的哲學を全能なりとも[#「彼れは政治的哲學を全能なりとも」に白丸傍点]、若くは無益なりとも信ぜざるがゆゑに
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