し能く國民の冀望を滿足せしむるの施設あらむか」に傍点]、既徃幾多の失敗は[#「既徃幾多の失敗は」に傍点]、之を償ふて餘りあるのみならず[#「之を償ふて餘りあるのみならず」に傍点]、侯は明治年間第一流の政治家として[#「侯は明治年間第一流の政治家として」に傍点]、永く歴史上の大人物たるを得可し[#「永く歴史上の大人物たるを得可し」に傍点]。若し之れに反して萬一失敗せむか[#「若し之れに反して萬一失敗せむか」に傍点]、侯は到底虚名の政治家たるを免がる可からず[#「侯は到底虚名の政治家たるを免がる可からず」に傍点]。
薩長元勳にして内閣總理大臣たりしものは、侯を外にして故黒田伯あり、松方伯あり、山縣侯あり。されど黒田伯は唯だ一囘内閣を組織したるのみにて、而も極めて短命なる内閣なりき。松方伯と山縣侯とは、内閣を組織したること前後各二囘なりしも、之れを伊藤侯に比すれば、共に人氣ある總理大臣たるを得ざりき。伊藤侯の内閣を組織するや[#「伊藤侯の内閣を組織するや」に傍点]、最初は常に天下に歡迎せられて[#「最初は常に天下に歡迎せられて」に傍点]、最後は常に國民を失望せしむ[#「最後は常に國民を失望
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