」に白丸傍点]、未だ意氣を以て人を感ぜしめたるを聞かず[#「未だ意氣を以て人を感ぜしめたるを聞かず」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]天下知己の恩あり、一たび之れに浴するものは爲に死を致さむことを思ふ※[#白ゴマ、1−3−29]然れども知己の恩は私恩に同じからず※[#白ゴマ、1−3−29]私恩を介するものは概ね利害にして、知己の恩は則ち意氣を通じて來る※[#白ゴマ、1−3−29]或はいふ侯は私恩を賣るに巧みなりと※[#白ゴマ、1−3−29]夫れ私恩は以て面從を得可く、以て信服を求む可からず※[#白ゴマ、1−3−29]而も面從一變すれば主を噬むの狗となり、獅子身中の蟲となる※[#白ゴマ、1−3−29]唯だ侯の聰明能く此の憂を免かるるのみ※[#白ゴマ、1−3−29]顧みて大隈伯を見るに、伯は必ずしも信服を人に求めずと雖も[#「伯は必ずしも信服を人に求めずと雖も」に白丸傍点]、其の自ら來て信服するものは[#「其の自ら來て信服するものは」に白丸傍点]、亦善く之を用ひ善く之れを導く[#「亦善く之を用ひ善く之れを導く」に白丸傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]是れ其伊藤侯と大に異同ある所以なり
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