傍点]、唯だ是れ一個主我的意思の強固なる人物を體現するのみ[#「唯だ是れ一個主我的意思の強固なる人物を體現するのみ」に二重丸傍点]。
彼の去就は單純なり
今や彼は一般の想像するが如き大運動なく、其擧動は頗る平和にして、僅に新聞記者を相手として無意義の評論を試みつゝあるのみ※[#白ゴマ、1−3−29]知らず彼は何の考案を有し、何の抱負を今後に行はむとする乎。吾人は妄りに彼れの心事を揣摩せざる可し※[#白ゴマ、1−3−29]されど吾人は一個の見地に依りて彼れの位地を觀察するの自由を有す※[#白ゴマ、1−3−29]此見地は彼れの未來に關せずして、彼れの現在の位地に關する見地なり※[#白ゴマ、1−3−29]曰く彼は現内閣の敵なる乎[#「彼は現内閣の敵なる乎」に丸傍点]、味方なる乎[#「味方なる乎」に丸傍点]と。此問題を解答するものは、彼れ自身に非ずして、恐くは現内閣ならむ※[#白ゴマ、1−3−29]何となれば現内閣にして彼れに利なれば、彼は現内閣の維持を冀望す可ければなり。
世間或は彼れを以て高島一派と結托するの意ありと傳ふものあれども、高島一派の現勢力は殆ど零位なり※[#白
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