を畏るゝに非ずむば彼れを憎むもの[#「以て彼れを畏るゝに非ずむば彼れを憎むもの」に傍点]、滔々大率是れなり[#「滔々大率是れなり」に傍点]※[#白ゴマ、1−3−29]現に彼れが外務大臣候補者として内閣の問題となりし時の如き、閣員の多數も、亦彼れの不人望を畏れて之を排斥したりといふに非ずや、余は固より傳ふる如きの事實ありや否やを證言する能はずと雖も、單に之れを一時の風説とするも、斯る風説の多少世間に信ぜらるゝを見れば、亦以て彼れが如何に政界に不人望なるかを認識するに足る。
 されど彼れを讚美する一部の聲は亦甚だ高大なり※[#白ゴマ、1−3−29]一田舍新聞は、彼れを以て東洋の大豪傑と爲し[#「彼れを以て東洋の大豪傑と爲し」に傍点]、未來の總理大臣と爲し[#「未來の總理大臣と爲し」に傍点]、我選擧區民は此の人物を代議士とするの榮譽を失ふ可からずと絶叫して[#「我選擧區民は此の人物を代議士とするの榮譽を失ふ可からずと絶叫して」に傍点]、彼れを[#「彼れを」に傍点]ビスマーク、グラツドストンにも匹敵す可き大政治家の如くに誇張したりき[#「にも匹敵す可き大政治家の如くに誇張したりき」に傍点]※[
前へ 次へ
全497ページ中451ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
鳥谷部 春汀 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング