に白丸傍点]。公を知ると知らざるとを問はず、皆公の入閣を希望せざるものなく、余も亦實に公の自ら起たむことを勸告したる一人なりき。公其の心事を余に語りて曰く、松隈内閣は一種の聯合内閣なり[#「松隈内閣は一種の聯合内閣なり」に傍点]、之れを從來の内閣に比すれば[#「之れを從來の内閣に比すれば」に傍点]、稍々進歩したる體貌を有するに似たりと雖も[#「稍々進歩したる體貌を有するに似たりと雖も」に傍点]、其の實質は薄弱にして統一を缺き[#「其の實質は薄弱にして統一を缺き」に傍点]、情弊尚ほ依然として内部に纏綿せり[#「情弊尚ほ依然として内部に纏綿せり」に傍点]。其の前途知るべきのみ[#「其の前途知るべきのみ」に傍点]。我れ不似と雖も[#「我れ不似と雖も」に傍点]、身華冑の首班に列し[#「身華冑の首班に列し」に傍点]、任重く途遠し[#「任重く途遠し」に傍点]。又何ぞ躁進して功名を徼倖し[#「又何ぞ躁進して功名を徼倖し」に傍点]、以て自ら求めて名節を汚がすの位地に立つの愚に出でむや[#「以て自ら求めて名節を汚がすの位地に立つの愚に出でむや」に傍点]。且つ我れ[#「且つ我れ」に傍点]、陛下の命を受けて
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