て往かむ哉と」に白三角傍点]。此の時に當り、伊藤内閣の公等一派を憎むこと絶頂に達し、同族中公の言動を議するもの亦少なからざりしに拘らず、公は能く私情に忍びて公義に殉ずるの態度を維持したりき。
公は曾て獨逸に留學して、頗るスタインの國家主義に私淑する所多しと雖も、其の立憲政治に關する思想の傾向は[#「其の立憲政治に關する思想の傾向は」に白丸傍点]、大體に於て英國的なり[#「大體に於て英國的なり」に白丸傍点]。故に初期議會以來常に藩閥内閣に反對して政黨内閣の本義を主張したりき[#「故に初期議會以來常に藩閥内閣に反對して政黨内閣の本義を主張したりき」に白丸傍点]。然れども公の政黨内閣論は、夫の政權爭奪を目的とせる黨派政治家と大に其の見地を異にせり。公の政黨内閣を主張するは[#「公の政黨内閣を主張するは」に二重丸傍点]、之を措て憲政の運用を圓滑ならしむるの道なしと信ずるが爲めのみ[#「之を措て憲政の運用を圓滑ならしむるの道なしと信ずるが爲めのみ」に二重丸傍点]。故に徒らに政權の爭奪を事とする政黨は[#「故に徒らに政權の爭奪を事とする政黨は」に二重丸傍点]、公の斷じて與みせざる所なりき[#「公
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