く要するに伊藤内閣の信任し難き事實は、天下の耳目に彰々として現はれ來れり。而して解散の結果として、將に來るべき總選擧の紛擾は國民の心を痛ましめ、國民の財力を費さしむること極めて大ならむとす。想ふに現内閣の言動は、今後依然として今日の如くならむ。今日の言動を以て國民の信任を全うせむと望むが如きは、斷※[#「さんずい+(廣−广)」、第3水準1−87−13]に棹して海洋に浮ぶの目的を達せむとするに均し。國民は斯る内閣の言動を是認せざるべし。既に現内閣の言動を是認せずとせば、則ち現内閣の言動に反對し、死活を爭ひたる諸代議士の再選を勉めざる可からず。我愛國忠君の赤誠に富める國民にして、再三再四同一の方針を取りて動かず、同一主義の代議士を議會に送らば、輿論の光輝は、當に天※[#「門<昏」、第3水準1−93−52]に達するの期遠きにあらざるべし。國民たるもの赤誠を以て其の歩を進めざるべからず。篤麿駑たりと雖も[#「篤麿駑たりと雖も」に白三角傍点]、與に共に勇奮以て諸士の同伴侶たらむと欲す[#「與に共に勇奮以て諸士の同伴侶たらむと欲す」に白三角傍点]。諸士請ふ手を携へて往かむ哉と[#「諸士請ふ手を携へ
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