豫算が不成立となつて居るのだから」に傍点]、前年度の豫算といへば三十五年度の豫算である[#「前年度の豫算といへば三十五年度の豫算である」に傍点]。三十七年度の歳計を立つるのに三十五年度の豫算に依るといふのは[#「三十七年度の歳計を立つるのに三十五年度の豫算に依るといふのは」に傍点]、政府の大困難であつて[#「政府の大困難であつて」に傍点]、ワザ/\ソンな大困難を引受くる爲めに[#「ワザ/\ソンな大困難を引受くる爲めに」に傍点]、河野を使つて解散の口實を作る如き馬鹿な狂言をするでもなからうぢやないか[#「河野を使つて解散の口實を作る如き馬鹿な狂言をするでもなからうぢやないか」に傍点]。
 △又た西園寺侯が河野を煽てゝ遣らせた狂言に過ぎないといつて通《つう》がつて居るものあるが、コレは西園寺侯が優しい顏をして居つて、なか/\惡戯を弄ぶ人であるとの推測から來たのであらう。併しあんな常識を外れた策略は侯の柄に箝まるものでない。考へて見ると奉答文事件は侯の作戰計畫を全く打ち壞はしたので、侯は大に目的の齟齬したのを失望したに相違ない。
 △併しドンな批評があらうとも、河野は河野の爲さむとする所を決
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