行し了せたのであるから、毀譽褒貶は度外に置くべしだ。兎に角彼れは十分自我を滿足せしめたのだから[#「兎に角彼れは十分自我を滿足せしめたのだから」に白丸傍点]、外に何も遺憾なことがなからう[#「外に何も遺憾なことがなからう」に白丸傍点]、今度のやうな機會は再び來るものではない[#「今度のやうな機會は再び來るものではない」に白丸傍点]。彼れも此に於て始めて歴史上の一人物と爲つたのである[#「彼れも此に於て始めて歴史上の一人物と爲つたのである」に白丸傍点]。(三十七年一月)

   尾崎行雄

     尾崎行雄

      學堂の英雄崇拜
 博學多識の小野東洋早く歿し、敏警聰察なる藤田鳴鶴尋で逝き、俊邁明達の矢野龍溪は、中ごろ久しく政界と絶縁して、隈門の人才、爲めに人をして寂寞を感ぜしめ、今や世間島田沼南、犬養木堂、尾崎學堂を隈門の三傑といひ、而して學堂最も當世に稱せらる※[#白ゴマ、1−3−29]凡そ新進政治家にして學堂の如く顯著なる進歩を得たるものは[#「凡そ新進政治家にして學堂の如く顯著なる進歩を得たるものは」に白丸傍点]、近來絶えて其比を見ず[#「近來絶えて其比を見ず」に白丸傍点
前へ 次へ
全497ページ中372ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
鳥谷部 春汀 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング