に入らむことを望むものあるに至る[#「再び獄舍に入らむことを望むものあるに至る」に傍点]。
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彼れは談じて此に至り、殆ど感慨に堪へざるものゝ如く、其の瞼邊は少しく濕るみ、其聲は少しく顫ひぬ。
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一女囚の携帶せる乳兒は、母乳の不足なるが爲に、麥飯の※[#「睹のつくり/火」、第3水準1−87−52]液《オモユ》を飮用せしめたるに、激烈なる下痢を起して死に瀕したり。婦人同情會は之れを引取りて治療を加ふるや、此の半死半生の乳兒は、忽ちにして健康體に復したりき。母の刑期滿つるを聞きて、其の監獄に携へ往きて母子を會見せしめたるに、母は喜び極まつて泣き[#「母は喜び極まつて泣き」に傍点]、以後決して罪惡を犯さずと誓へりとぞ[#「以後決して罪惡を犯さずと誓へりとぞ」に傍点]。又た一乳兒あり、聲を發する毎に臍凹み頭腦は腫張して頗る畸形なりき。其の病源は不明なれども兎に角之れを引取りて養育したるに、頭腦は常態に復し[#「頭腦は常態に復し」に傍点]、臍部の奇觀も止みたりき[#「臍部の奇觀も止みたりき」に傍点]。
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彼れは※[#「口+荅」、
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