救恤男女勞働者の保護は、共に國家の責任に屬する重要なる問題なるがゆゑに、前年内務大臣たりし時、既に屬僚に命じて調査せしめたることありと説きたり。彼れは之れを説きつゝ、或は瞑目して熟考する如く、或は眉を軒げ手を搖がして語氣を助けたりき。最後に彼れは最も興味ある佳語を以て、記者の傾聽を促がしたり。
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余を顧問としたる婦人同情會は女囚携帶乳兒保育會なるものを組織したり。是れ其の名の如く女囚の携帶乳兒を引取りて、之れを保育するを目的とする慈善事業なり。凡そ襁褓の乳兒にして[#「凡そ襁褓の乳兒にして」に傍点]、其の母の有罪なる爲めに[#「其の母の有罪なる爲めに」に傍点]、均しく獄中に伴はれて陰欝なる囚房の間に養育せらる[#「均しく獄中に伴はれて陰欝なる囚房の間に養育せらる」に傍点]、天下豈此に過ぐるの慘事あらむや[#「天下豈此に過ぐるの慘事あらむや」に傍点]、彼れ携帶乳兒の[#「彼れ携帶乳兒の」に傍点]、斯く獄舍の生活に慣るゝや[#「斯く獄舍の生活に慣るゝや」に傍点]、反つて普通兒童の活溌なる遊戯を喜ばずして[#「反つて普通兒童の活溌なる遊戯を喜ばずして」に傍点]、再び獄舍
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