感を生じて」に白丸傍点]、伯に信服するものは恰も宗門的關係を胥爲するに至るべし[#「伯に信服するものは恰も宗門的關係を胥爲するに至るべし」に白丸傍点]。故に伯は多數の信服者を作る能はざりしも、其少數信服者は悉く小陸奧宗光なり。否らざるは陸奧宗光の熱心なる崇拜者なり。唯だ夫れ輪廓の餘りに瞭然たる人格は、其の實質概して狷介にして餘裕なし。偉大なる人格の第一特色は、受納力の宏博なるに在り。概括力の富贍なるに在り。統率力の優勝なるに在り。此の點に於て大隈伯は獨り當代に雄を稱し得べく、陸奧伯の極めて個人的獨尊的なると頗る其の人格を異にせり。大隈伯は政治に於てデモクラシーを主張すると同時に[#「大隈伯は政治に於てデモクラシーを主張すると同時に」に白丸傍点]、其趣味に於てもデモクラチツクなり[#「其趣味に於てもデモクラチツクなり」に白丸傍点]。之れに反して陸奧伯は[#「之れに反して陸奧伯は」に白丸傍点]、政治の原則としては亦均しくデモクラシーを信ずと雖も[#「政治の原則としては亦均しくデモクラシーを信ずと雖も」に白丸傍点]、其の趣味は或る意義に於て全くアリストクラチツクなり[#「其の趣味は或る意義に
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