「然れども公が新日本建設者の一人として優勝特絶の地歩を占むる所以は」に白三角傍点]、言ふまでもなく立憲政治の創設を大成したるに在り[#「言ふまでもなく立憲政治の創設を大成したるに在り」に白三角傍点]。顧ふに立憲政治の創設は、岩倉、木戸、大久保の諸賢夙に之れを 聖天子に獻替して其の基を啓らき、爾來補弼の重臣之れを内に翼贊し、在野の政治家之れを外に唱道して、遂に欽定憲法の發布を見るに至りたりと雖も、此の憲法の立案、及び之れを實施するが爲に必要なる一切の準備は、殆ど專ら伊藤公の手に成れりと謂ふべし。蓋し立憲政治を創設するに於て最も困難なる問題は[#「蓋し立憲政治を創設するに於て最も困難なる問題は」に白丸傍点]、日本固有の國性と[#「日本固有の國性と」に白丸傍点]、歐洲立憲制との圓滿なる調和を實現すること是れなりき[#「歐洲立憲制との圓滿なる調和を實現すること是れなりき」に白丸傍点]。若し國性に適合せざる憲法を制定するときは[#「若し國性に適合せざる憲法を制定するときは」に白丸傍点]、啻に之れを運用するの難きのみならず[#「啻に之れを運用するの難きのみならず」に白丸傍点]、到底其の効果を收むる
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