しめ[#「互ひに皇帝の寵遇を爭はしめ」に白丸傍点]、其の極内閣をして亦同じく陰謀の府たらしむるに過ぎざればなり[#「其の極内閣をして亦同じく陰謀の府たらしむるに過ぎざればなり」に白丸傍点]。
 侯が今次の暴動を使嗾するものゝ宮中に伏在するを見て、必らず宮中を肅清すべしと誓ひ、決然として韓國に向ひたるは甚だ人意を強うするに足りき。侯の京城に入るや、直に皇帝に謁見して宦官閹竪の皇室を誤まるを痛言すること二時間に亙り、直に勅許を得て宮中肅清に著手し、一夜にして王宮の各外門は悉く警務部の日本巡査に依て守備せらるゝを見たり。宮禁令は發布せられたり、其の結果として雜輩の出入は嚴禁せられ、禮式院長李容泰は禁令違反の罪に問はれて免職せられたり。是れと同時に奸魁處罰の詔勅は出でたり、皇帝は李敏和を以て人材の選擇を誤り國體を損失したりとし、姜錫鎬を以て中間に在りて周旋の勞を執り、共に罪状を極むとし、法部をして速に拿捕せしめ、宜しく懲犯すべしと宣へり。姜等の罪状は果して皇帝の與知せざる所なるか[#「姜等の罪状は果して皇帝の與知せざる所なるか」に白三角傍点]。皇帝は又宮中肅清に關し、詔して曰く、宮中の肅清は、
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