制度は、寧ろ、人材発見の一手段と見る方が適切である。
俳優を志して修業の道に迷ひ、自己の素質に疑ひをもちながら、猶ほ且つ舞台的野心を捨てることのできない人々――さういふ人々は、適当な機会に、われわれの研究所を訪れて欲しい。諸君は、遅くも六ヶ月の後に、自分の進むべき道を見極めるか、然らずんば、進むべからざる道を知り得るだらう。われわれの諸君に与へ得る回答が、諸君の耳に如何に響くか、それは諸君の耳次第である。
底本:「岸田國士全集20」岩波書店
1990(平成2)年3月8日発行
底本の親本:「現代演劇論」白水社
1936(昭和11)年11月20日発行
初出:「不同調 第四巻第六号」
1927(昭和2)年6月1日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:tatsuki
校正:門田裕志、小林繁雄
2005年10月6日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティア
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