女らしいところなんかすつかりなくなつたわ。自分でも、それを努めてるつて風ね。でも、あなたに対する気持には、たしかに、自然でないところがあるわ。詳しい事情はよく知らないけど……。
田所 事情は、大体、今お父さんにお話したんですが、どうも、一方的な説明は、こいつ、しにくくつて……。
悦子 (好奇的に眼を見張り)あら、そんな深い事情がおありになるの? うそでせう。いくらなんでも、たつた二日の間に。そこまで行けるか知ら……?
田所 行つたんだから仕方がないでせう。
悦子 妬いてると思はれちやいやだけど、あの子、あたしなんかより、ずつと大胆だわ……。
田所 あなたには、むろん、第一に親しみを感じますよ。
悦子 (そこにある急須に手を触れてみて)少しおぬるいか知ら。
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間。
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田所 学校の方は、まだお止めになりませんか?
悦子 停年には間がありますもの。
田所 いや、さういふ意味でなく、相変らず、興味をおもちですか?
悦子 職業としてでは、もつと柄に合つた仕事がありさうに思ふんですけ
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