うな意味合ひ。
[#ここで字下げ終わり]
でありますから、或は、顔が見えてもいい筈の方に、わざと御出席を求めなかつたといふやうな向きもあり、さういふ方々は、この会合の結果について、多大の関心をもつてをられるに相違ありません。どうか、それぞれ最寄の方々からよろしくお伝へを願ひたいのであります。そして、更に、第二回第三回の会合が必要である場合は、今度こそ、もつと広く、もつと多数の席を準備しなければならぬやうありたいと念じてをります。
そこで、今日の会合の趣旨は、前に申しましたやうに、われわれがみな、ひそかに感じてゐる仕事の上の共通の悩み――悩みと申してわるければ、共通の希望を、ここで披瀝し合ひ、お互に、違つた面は違つた面として、寧ろ、同じ面によつて近づき合ふ工夫をしてはどうかといふ点であります。
これは、必ずしも一片の挨拶や、固苦しい論議によつて得られるものではありますまい。一緒にめしを食ふだけでもいいことだと、水木京太氏から返事を貰ひましたが、――その水木氏はお勤めの関係で、めしの時間には出て来られる筈であります――実際、別々のグルウプに属してゐるものが同じ卓子《テエブル》でめし
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