曲が、まだ読まるべき人に多く読まれてゐないと思ふ故に、この機会に、是非、世の好劇家は、築地座の舞台を観ておいて欲しい。
演出者として私の名も連ねられてゐるが、この戯曲の上演に、演出家の工夫は無用である。俳優諸君が、存分にその技量を揮つてくれればそれでいい。幸ひなことに、この戯曲の舞台、紐育をこれまた親しく見て来た伊藤熹朔君を装置家として得たことは、効果の上で、申分はないと思ふ。(一九三二・九)
底本:「岸田國士全集21」岩波書店
1990(平成2)年7月9日発行
底本の親本:「現代演劇論」白水社
1936(昭和11)年11月20日発行
初出:「読売新聞」
1932(昭和7)年9月23、25日
※初出時の題は「新劇の画期的作品――川口一郎君の『二十六番館』」。
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2007年11月20日作成
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