税捐局守衛隊、教練所(警官教習所)生徒、日本語学校、各小学校、職業組合、大民会員、各公署代表、各鎮保長(町内の数戸を単位とする組織の長)各戸代表といふ順序である。
喇叭の音に歩調を合せて進軍する綏靖隊は、まだ武器を支給してないので、その代りに「慶祝漢口陥落」と書いた紙の旗を竹竿にくつゝけて肩に担いでゐる。
市中到るところ、祝賀のポスターが五色に貼られ、沿道には女子供の珍しさうに行列を迎へる顔がちらつく。
繁華な通りにさしかゝると、通行人は立ち止つて道をよけるが、別に歓喜の色はみせない。
なにか張合のない行列である。これがデモンストレーションの本体かも知れぬが、土地柄といふことも考へねばならぬ。私は、軍楽隊の必要を痛感した。
体育場に集つたところをみると、行列参加の総勢は千五百乃至二千と私はにらんだ。数などはどうでもいゝが、桂班長の予想は何を根拠としたのか、この程度の誤差が、将来の工作に当つて、民衆心理判読の参考ともなれば寧ろ幸である。
この会場では、一段高く設けられた「審判場」に立つて、県長以下が祝賀演説を行つた。
最後に日本語で「万歳」を三唱する予定になつてゐたのを、故
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