ふ人々を「頼もしき見物」と呼んでゐたが、それはあまりに消極的な考へ方であることに気づいた。
情熱のはけ口を求め、時代の病根に気づいてゐる人々は、劇場に押し寄せて、先づかの売笑的舞台を弥次り飛ばし、次いでかの「親不孝俳優」を立ちすくませてみてはどうか。若干のデマゴジイを許してもらへば、これこそ、昭和の歴史を飾る合法的愛国運動だと思ふが、賛成者はありませんか?(一九三三・四)
底本:「岸田國士全集22」岩波書店
1990(平成2)年10月8日発行
底本の親本:「現代演劇論」白水社
1936(昭和11)年11月20日発行
初出:「帝国大学新聞」
1934(昭和9)年3月19日
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2009年9月5日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全4ページ中4ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
岸田 国士 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング