欲しいと思ふ劇場は、これくらゐのことを心得てゐる筈である。
 処で、僕は最近、或る新劇団を統率する某君と色々話しをして「それなら、現代の日本劇ではどんな作品が、その主旨に合してゐる脚本だらうか」といふ問題になつて、僕は、一寸まごついた。
 この一事を、僕は僭越ながら、読者と倶に、当代日本の劇作家に訴へて置きたい。



底本:「岸田國士全集19」岩波書店
   1989(平成元)年12月8日発行
底本の親本:「我等の劇場」新潮社
   1926(大正15)年4月24日発行
初出:「時事新報」
   1925(大正14)年1月30日
入力:tatsuki
校正:Juki
2008年11月30日作成
青空文庫作成ファイル:
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