第一次「劇作」が私をおいてきぼりにしたやうに、第二次「劇作」が私と遊んでくれなくても仕方がない、と覚悟してゐる。が、それにも拘はらず、今度の「劇作」は、われらの亡き友、あの繊細にして強靭な才能、わが新劇の希望であり、恐るべき子供たりし森本薫の、最後の息吹きを浴びて起ちあがつたことを、ひそかに承知してゐる。決してお義理であとについて行くやうなことはしないつもりである。



底本:「岸田國士全集27」岩波書店
   1991(平成3)年12月9日発行
底本の親本:「劇作 第一号(通巻一〇五号)」
   1947(昭和22)年4月1日発行
初出:「劇作 第一号(通巻一〇五号)」
   1947(昭和22)年4月1日発行
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2009年9月5日作成
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