)入る]分の一である3)[#「3)」は縦中横、行右小書き]。死亡率が約三〇分の一のスウェーデンでは、出生は二八分の一である4)[#「4)」は縦中横、行右小書き]。死亡率が三九ないし四〇分の一のブランデンブルグの一、〇五六箇村では、出生は約三〇分の一である5)[#「5)」は縦中横、行右小書き]。死亡率が四八分の一のノルウェイでは、出生が三四分の一である6)[#「6)」は縦中横、行右小書き]。以上一切の事例において、各国の情態が許すところの出生超過を適当に斟酌すれば、出生は明かに死亡によって左右されているのである(訳註)。
[#ここから2字下げ]
1)[#「1)」は縦中横] Id. c. vi. s. cxvi. p. 225.
2)[#「2)」は縦中横] Ibid. and c. ii. s. xxvii. p. 93.
3)[#「3)」は縦中横] Id. c. ii. s. xxviii. p. 80, and c. vi. s. cxvi. p. 225.
4)[#「4)」は縦中横] Id. c. vi. s. cxvi. p. 225.
5)[#「5)」は縦中横] Ibid.
6)[#「6)」は縦中横] Thaarup's Statistik, vol. ii. p. 4.
〔訳註〕第二―五版ではここに直ちに続いて次の一文があったが、第六版では削除された、――
『ロシアではこの斟酌は極めて大でなければならぬが、けだし、死亡率はおそらくわずかに四八ないし五〇分の一と考えてよいのに、出生は、現在人口増加が急速であるため、二六分の一という如き高率であるからである。』
[#ここで字下げ終わり]
統計学者はこれまで、あらゆる国を一括しての死亡率の一般的尺度を得ようと努めている。しかし仮にかかる尺度を得ることが出来るとしても、私はそれがどんな有用な目的に役立ち得るのか理解することが出来ない。それはヨオロッパまたは世界の人口を確かめる上にはほとんど何の役にも立たないであろう。またそれそれを特定国や特定地に当てはめれば最大の誤謬に陥ることになるべきは、明かである。人類の死亡率が国を異にし環境を異にするに従って、二〇分の一から六〇分の一に至るほどに大きく違っている時に、都市の数や人民の習慣や環境の健康性に関する一国の諸事情に関する知識を有たずに一般的平均を特定の場
前へ
次へ
全217ページ中49ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
吉田 秀夫 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング